歯は外側がエナメル質、最も内側に神経と血管、そしてそれらの間に象牙質があります。
虫歯が進行して、エナメル質を通過し、象牙質を通過して、神経の部屋にまで達するとズキズキしてきます。
エナメル質と象牙質は実は細いチューブ状の構造物の集合体で、チューブ状の構造物はそれぞれエナメル小柱、象牙細管と呼んでいます。
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チューブ同士がこすれあうことで一定の弾力性を持っています。
そのため瀬戸物みたいにパリンとは割れないようになっているのです。
粘りがあるからです。
神経が生きているとこの粘りが保たれます。
本当にうまくできているなと感心します。
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さらに、チューブ同士の間には適当な隙間があるので、その間を液体が行き来しています。
つまり、唾液中の酸素やミネラルなどが歯の中央にある神経の栄養として送り込まれているわけです。歯の外側の唾液と歯の中央にある神経はエナメル質と象牙質を通じて、酸素や栄養を交換しているわけです。
そしてエナメル質や象牙質のチューブ間を流れる液体が大きな役目を果たします。その中には細菌に抵抗する成分が多く含まれていて、それが細菌の侵入を防いでくれているわけです。唾液からエナメル質、象牙質を通って神経に達する液体の流れ(内向きの流れ)と神経から象牙質、エナメル質を通して唾液に達する流れ(外向きの流れ)の2つの流れがあります。
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ストレスがかかるとどうなるか知っていますか?
外向きの流れがシャットアウトされることが分かっています。
つまり、外から入ってくる細菌の侵入を押し出す液体の流れがストップしてしまうわけです。結果としてストレスだけでも虫歯が出来やすい環境が整うわけです。
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以上を考えると、歯に詰め物をすればその部分では液体の流れはストップします。また神経を除去する事態になれば多くの問題が生じてきそうなことはご理解頂けると思います。
どうして虫歯にならいない方が良いのか、どうして神経はできるだけ残した方が良いのか、その理由の一端がこれらになります。

